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【池上本願寺の御会式に行ってみた・その3】お坊さんの参拝行列

  • 執筆者の写真: kinako152 .
    kinako152 .
  • 2016年11月25日
  • 読了時間: 2分

池上本願寺ご本堂の入り口。

石の階段につながる参道は、万灯行列を迎えるためにスッと1本道ができている。

次々にやってくる何百もの万灯。

それを見たくて、参道の両脇にはびっしりと人だかりができていた。

私もポニョも、首をギリギリまで伸ばして万灯行列を眺める。

隣の人も、その隣の人も、みーんな同じ顔。

楽しいものを見る時の顔や、珍しいものを見る時の顔とはちょっとちがった。

切なくて懐かしい気持ちになっている、そんなような顔だと思った。

万灯の列がいったん途切れて、お坊さんのご一行が登場した時もそう。

旅姿のお坊さん達が、何十人も並んでご本堂に流れていくのだ。

みんな笠を目深にかぶって、団扇みたいな形の太鼓をトントントンと鳴らしている。

ひとつならトントントンだけど、全員でやるのでドン!ドン!ドン!である。

ドン!ドン!ドン!ドン!南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経・・・

真っ暗な中、そこだけ火みたいに明るい1本道の参道が、お坊さんの道になる。

まるで、日本中のお坊さんがご本堂に吸い込まれていくみたいだった。

夢というより、幻みたいな懐かしさだ。

死んだおじいちゃんやおばあちゃんを思い描いた時と、同じような感覚が広がる。

こんな光景はじめて見たのに、すごく久しぶりな気がするというか。

じーんとして、ありがたい気持ちになった。

神様のことは難しくてわからないけど、懐かしいという感覚は、ありがたいなぁと思った。


 
 
 

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