【根津に行ってみた・その3】ペコでイングリッシュティータイム
- kinako152 .
- 2016年10月3日
- 読了時間: 2分

ももじくん(女)は、「えーと」とか「うーんと」とかの前置きがない。
しゃべり出す時、急にぽこーん!と言葉を発する。
「へー、うんうん、あーそうかー大変だねー」じゃなくて「うん!そうか!大変だ!」って感じだ。
それがなおさら、お人形っぽい。
美術館に向かう途中、ペコという小さなイングリッシュティーのお店を見つけた。
10分前にランチをしたばかりなのに、「なに!ここ!行きたい!」とももじくんが立ち止まる。
冗談かと思ったけど、目が本気だったので入ることにした。
こげ茶色のテーブルとイスが4組。
1番奥の1人がけテーブルは、SINGER社の古いミシン台に、可愛いクロスを敷いたものだ。
買った花じゃなくて、摘んできた花を小瓶に入れて飾ってある窓辺。
庭には草花がいっぱい咲いていたから、きっとそうだ。
ミルクティーにするかレモンティーにするかで、ももじくんは真剣に悩んでいた。
人がメニューを見ながら迷ってる姿って、見てて嬉しくなる。
紅茶屋で、メニューも見ないで珈琲を注文する人がいるけど、「ちょっとちょっとぉ」って感じだ。
飲みたいなら仕方ないけど、私が紅茶屋さんなら悲しい。
ももじくんはレモンティーを、私はミルクティーをいただいた。
美味しいし、カップもソーサーも、白地に花柄ですごく可愛い。
「おいしい!」「かわいい!」小声で感動し合う。
ももじくんなんて、よほど良かったのか、左右にゆさゆさ揺れていた。
私はまた、お店の人の気持ちになる。
ももじくんのしていることは、かけがえのないことだと思う。
「なにこれ!おいしい!うれしい!」これ以上の言葉はない気がした。
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