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【谷中散歩】福丸饅頭の芋かりんとう饅頭

  • 執筆者の写真: kinako152 .
    kinako152 .
  • 2016年10月18日
  • 読了時間: 2分

谷中はまっすぐ歩けない。

すでにところてんを買い食いした上、数分後には饅頭を食べている。

ももじくん(女)オススメの、福丸饅頭さんである。

一口サイズの、小さくて可愛いお饅頭。

いろんな餡があったけど、ももじくんも私も、芋かりんとう饅頭にした。

ポイっと口に放り込めそうだったけど、まずは前歯でかじりつく。

ザクっと音をたてて皮がくずれるとすぐに、ほかほかのあまーい芋餡。

火傷するほどの熱さじゃないのに、はふはふしたくなる。

ああ、幸せ。口から湯気がふわっと出そう。

ももじくんも私も、少しずつ少しずつ食べた。

さっきから2人とも、「おいしい」「しあわせ」しか言っていない。

もちろん本当にそう思っていたんだけど、うまい会話が浮かばなかったのもある。

こうしてももじくんと遊ぶのは、今日で2回目。私はまだ緊張していた。

なにか質問しよう、と思う。

答えやすくて、なるべく単純な質問にしなくちゃ。

どう転んでも深刻になったり失礼になったりしないような・・・

あ、でも味の感想も口にしていなきゃ、とも思う。

そこに立っている店員さんの気分が良くなるような・・・

いつもいつも、そんな風に気を使っているわけではないけれど。

店員さんがとってもいい人だったし、ももじくんとも早く仲良くなりたかった。

好かれたいと力むと、つい声が大きくなってしまう。

生まれた時からそんなに足が長いのか、とももじくんに質問をしてみた。

自分でも、それ聞いてどうするんだろうと思う。

並んだお饅頭のむこうで、店員さんがふふふと笑ったのが見えた。


 
 
 

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