【池上本願寺の御会式に行ってみた・その2】纏を振るのはヤンキーがいい
- kinako152 .
- 2016年11月18日
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キリスト教でいうクリスマスみたいなもの。
それが日蓮宗の御会式らしい。
いつもは車が通る道路に、この夜は万灯の練り行列ができる。
万灯(まんどう)というのは、大きなぼんぼり。3メートルはあった。
それを守るように、纏を振り回して踊る法被(はっぴ)姿の人たちもいる。
なんと、毎年3千人の行列らしい。万灯の数は数百だ。
その大行列が、いっせいに池上本願寺に向かうのである。
それはまるで、深海をゆらゆらするクラゲの群れみたいだった。
自分がうんと小さくなって、闇にまぎれこんじゃったみたい。
纏(まとい)は、時代劇で火消しの人たちが持っているモップみたいなやつだ。
それを回して踊る人たちが、男らしくて惚れ惚れする。
重そうな纏を大股でしっかり支えて持つ、ドッシリした腰とか。
乱れた法被とか、楽しそうなんだけど真剣な目とか。
3分ほどくるくる回して、別の男性にタッチする瞬間もいい。
「しばらくお前に任せたぜ」って感じで、見てるとドキドキする。
「普段は関わりたくないけど、纏にはヤンキーがかっこいいよね」と、ポニョがうっとりしていた。
「そうだね。あそこのリーゼントのお兄さん、最高だね」私もうっとりする。
あの人たちも、明日になれば普通の社会人なのだ。
江戸時代の女たちも、「あの方も明日になればまた普通の火消しさん」とか思ったのだろうか。
その時代に纏が踊っていたのかはわからないけど、同じ気持ちだったら楽しいなぁと思う。
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