【伊豆旅行に行ってきた・その４】ムーン・リバージュの、美味しい愛のお夕食。

伊豆から帰ってきて、１週間たった。

雨のおかげであまり楽しめなかったなぁ、なんて思っていたけれど。

食べた夕食のことを思い出したら、ヨダレが出る。

泊まったムーン・リバージュさんは、料理が美味しかったのだ。

大きな旅館のように、船の器に刺身がドーンてタイプのお料理じゃない。

小さく握られたミョウガのお寿司や、ぶりのみりん漬けの前菜。

ひとり分ずつ盛られた、カンパチ、マグロ、イカのお刺身。

ちょうどいい頃合いに、揚げたてのホウボウをお塩で食べて。

最後の伊豆牛が出てきた時には、すっかりお腹いっぱいである。

特に気に入ったのが、金目鯛の焼きしゃぶ。

火にかけた銅板の上で刺身を炙って、ネギをくるりと巻いて食べる。

私はちょこっとだけ焼くのが好き。夫はよーく焼いていた。

せっかく新鮮なのにもったいないなぁと思ったけど、人それぞれである。

どこのテーブルにも、犬がちょこんと一緒にいた。

当然のように、犬に笑いかけたり話しかけたりする。私もそうするし、夫もそうする。

みーんなすごく幸せそうで、ぎゅーっと胸がしまった。

そう遠くないうちに、犬は自分より早くいなくなってしまうのだ。

みんなそれを、いつも胸のどこかで感じながら暮らしている。

時間は大切だ。旅は、幸せな思い出で満たしたい。

ここにいる全員が、そう思って食事をしているのがわかる。

もしお料理がまずかったり、美味しくても派手だったりしたら。

あんなふうに、みんな愛にはひたれなかったんじゃないかと思う。

※別料金で、舟盛りも楽しめるみたいです