【根津に行ってみた・その2】退屈を隠せない人と頑張って喋っちゃう人
- kinako152 .
- 2016年10月1日
- 読了時間: 2分

本当は、カヤバ珈琲という有名な喫茶店に行くつもりだった。
平日の午後だし入れるだろうと思っていたら、なんと行列。
名物の卵サンドはあきらめて、谷中ボッサというカフェに入った。
その日は、地元のアクセサリー作家さんの展示をしていたらしい。
作品を見るために来たのだろう。25才くらいの女の子たちがお茶をしていた。
6人でテーブルを囲んで、キャッキャッと楽しそう。
その中に1人、ぜんぜん楽しくなさそうな女の子がいた。
若い頃の長谷川京子に似ていて、かなり美人。
話が合わないのか、長話に飽きたのか、ぼんやりしている。
あれは、赤の他人から見ても、絶対に帰りたがっている顔である。
友達同士じゃなくて、ファン同士のオフ会だったのかもしれない。
みんなのカップは、とっくに空になっているようだった。
もう喋ることがないから、喋らなくなる人。
私は、そういう人に会うと、度胸があるよなーと思う。
もう喋ることがなくなっても、沈黙が怖くて喋り続ける人もいるのだ。
あのテーブルにも、ひとり喋り続けている女子がいる。
あの長谷川京子似の子は、その子のことをどう思っているんだろう。
ばかだと思ってるのかもしれない。えらいなと思ってるのかもしれない。
喋り続けている側は、長谷川京子似の子のことをどう思ってるんだろう。
ごめんと思っているのか、ちょっとはお前も頑張れよと思っているのか。
30代になって、私はひとつ決めたことがある。
「誰かが疲れた顔をし始めたら解散する」ってことだ。
退屈を隠せない方も、喋っちゃう方も、どっちもわるくない。
楽しい時間を楽しいままで終わらせるために。
そろそろ行きますか、って言葉は大事だなぁと思う。
(でも、オフ会となるとそれも言い出しづらいかなぁ)
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