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【根津に行ってみた・その1】ももじくんの足と、日傘のタイミング

  • 執筆者の写真: kinako152 .
    kinako152 .
  • 2016年9月29日
  • 読了時間: 2分

ももじくん(女)はその日、短いホットパンツをはいて根津に来た。

顔を合わせるより先に、白くてみょいーんとした足が目に入る。

すごく長くて、内心ぶったまげてしまった。

前に仕事場で会った時は、ロングスカートをはいていたから知らなかったのだ。

根津駅にリカちゃん人形がきましたよ、って感じだった。

けっこう緊張しながら、ももじくんと歩き出す。

今日は、有名な喫茶店で卵サンドを食べてから、美術館に行く予定だ。

私が日傘をさすと、ももじくんも日傘をさした。お、と思う。

日傘をさすタイミングって、私はわりと気を使う。

このくらいの日差しで、いちいち面倒なやつだと思われてないかな。

いつも、そんな風に考えながら、日傘をさす。

神経質な風に見られたくなくて、やせ我慢する時もある。

だから、相手が日傘を閉じたら閉じちゃうし、さしていれば自分もさしやすい。

ちょっと陰になったので、いったん傘を閉じると、ももじくんも閉じた。

またまた、お、と思う。偶然か。

それとも、ももじくんも「日傘をマイペースで使えない」タイプなのか。

再び日向に出たので、傘をさしなおす。ももじくんもさしなおす。

お、お、と思う。でも「なんとなく流れでさす」タイプの可能性も高い。

初めてプライベートで会う、リカちゃん人形のようなももじくん。

嫌われたくないな、という思いでいっぱいである。


 
 
 

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