【写真集食堂「めぐたま」さんに行ってみた・その4】芸能人がそばにいて落ち着かない
- kinako152 .
- 2016年9月10日
- 読了時間: 2分

やっと写真集を眺めはじめた時、芸能人がきた。
テレビで人気のある、女芸人さんだ。
やっぱり、すごく目立っていた。と、思う。
私の他には、日本語が全く話せない金髪の男性客しか、もういなかったのだ。
日本のお笑い芸人のことなんて知らない気がするので、参考にならない。
本物なのかそっくりさんなのか、私はひとりでそわそわするしかない。
本物だったら嬉しい。ファンじゃなくても、縁起がいい感じがする。
「もう、ご飯はねこまんましかないんですか」
その人の言葉ひとつひとつが、店内にぼわっと広がった。
まるでトンネルの中にいるみたいだ。低くて小さな声なのに、まあるく響く。
雰囲気を覆うみたいな声だと思った。
ねこまんま美味しいですよ、って教えてあげようかな・・・
いや、でもウザい一般人って勘違いされちゃうかな・・・
ねこまんまの美味しさを知ってほしいだけなんだけど・・・
それこそがウザいのに、頭のどこかに麻酔がかかってしまってわからない。
最近、某ミュージシャンの家へ侵入した一般女性のことを思い出した。
「ギターを見たかっただけ」かぁ。
こういう麻酔にかかると、純粋そうな理由が浮かんでしまうんだなぁ。
その女芸人さんは、仕方なさそうにねこまんまを注文した。
でも、「ものすごく美味しかったです」と店員さんに告げて帰って行った。
声をかけなくて、本当に良かったなと思う。
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