【写真集食堂「めぐたま」さんに行ってみた・その2】帰ってしまおうかどうか、の恵比寿。
- kinako152 .
- 2016年9月5日
- 読了時間: 1分

恵比寿駅から「めぐたま」さんまで、10分くらい歩いた。
その間、ずっとずっと悪いことばかり想像してしまう。
こんな風だ。
お客さんはみんな「めぐたま通(ツウ)」ばかりで、友達のように仲良し。
好きな写真集の話で盛り上がっていたりして、本当に楽しそう。
そこへ、知らぬ顔の私が入店してくる。
みな急に余所行きの表情になって、店員さんもいそいそと立ち上がる。
そして、思っていたよりも機械的に「いらっしゃいませ」と・・・・・・
あああ!帰りたい!さびしくて耐えられない!
行き道ですれちがう小学生をねたましく思う。
恵比寿に生まれ育っていれば、こんなに臆病にならずにすむのだ。
それに彼らは裕福だろう。普通はこんなところ住めない。
呼び止めて、「当たり前だと思っちゃいけないよ」と言いたい。
足は「めぐたま」に向かっているのに、心はどんどん遠ざかった。
やっぱり帰ろう。こんな気持ちで行って、楽しいわけないでしょ。
そう思って立ち止まったところに、「めぐたま」さんがあった。
なんて可愛いお店なんだろう。夢みたい。
ずっと早足で歩いてきたので、汗がぶわっと吹きだす。
ソフトクリームの看板が、まぁおいでよ、とたっていた。
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