７月の小旅行その４

スーパー銭湯は、東京でもよく行く。

パジャマみたいなだらしない格好で、だらだらできるから好きなのだ。

肝心のお風呂はというと、実はそんなに好きではない。

いや、嫌いじゃないんだけど、メインはそこじゃないのである。

だらしないサンダルとズボンででかけたり、

家じゃないのにパジャマ姿で好きな本を読んだり、

喉が乾いたらビールを注文したりするのが好きなのだ。

私はそういう、お風呂前後の事柄をしたくてスーパー銭湯に行く。

なので、お風呂そのものはあっという間に飽きる。

お湯の中できちんと座ってないといけないし、

ジェットバスにあたると肌がかゆくなるし、

女性の裸を見るのもすごく申し訳ない気持ちになるし、

ものの５分でお湯から上がりたくなってしまう。

でもなんか、せめて３０分はここにいないとダメな気がする。

特に今回は、曲がりなりにも小旅行なのだ。５分で上がっちゃ絶対ダメだ。

働いていたり遊んだりダラダラしている時の５分はあんなに短いのに、

お風呂にいる時の５分ってなんでこんなに長いんだろう。

私は、アインシュタインの相対性理論のことを考えていた。

時間は絶対じゃないんだよな、そうだよなぁそれなら仕方ないよなぁと思う。

結局１０分くらいで風呂を出た。